私は、本当に何も持っていませんでした。
勉強もできず職歴もめちゃくちゃで、仕事もなく赤ちゃんを抱えた私は、夫を亡くして、本当に明日からどう生きていけばいいのか、全く手立てが思いつきませんでした。
でもね、何とかなりました。
何とかするしかなかった、とも言えます。
最初は何も考えることもなく、ただ社会復帰するために、毎日を繰り返してきました。
辛いこともたくさんありました。
でも、あの時の辛さを思えば、それ以上辛いことは今の所起こっていません。
それと、私は本当に本当に辛くなったら、逃げてしまおう、手放してしまおうと思っています。
子供以外です、もちろん。
それ以外の、例えば、仕事とか、家とか、人間関係とか。
頑張って頑張って、それでもダメなら逃げてしまおう、そう思っています。
だって世界はそこだけではないのですから。
逃げずに頑張る。
それで結果も出てくるでしょう。
それも一理ある。
でも、心も体もボロ雑巾のようにクタクタになったら、破ける前に一度確認してください。
誰の人生かということ。
誰の為に頑張っていますか?
自分のためですか?
本当に?
そこに留まる必要はありますか?
私は、今まで、ただただ逃げてきた人生でした。
今は踏ん張ることの面白さも経験できました。
ただ逃げればいいということではありません。
でも、限界がきたらいつでも逃げていいと自分に許可しています。
逃げるということ、柔軟に考えてみましょう。
「逃げるな」と言っているのはきっと自分じゃない、あなたの心を支配しようとている誰かの声です。
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