長男とのデート

しらすが食べたい、と、ただそれだけで、春休みを使っていざ海岸沿いへ。

我が家は割と便利な場所に家があるので、小一時間で海へ出られます。

次男は

お友達と約束をしたから行かない、

と言うので長男と二人で出かけました。

デートだね

と言うと

デートじゃない！デートの練習！

と二人きりで出かけるのがそろそろ照れ臭そう。

行きしな、色々と話をしました。

1／2成人式で貰った手紙、パパの事も書いてあったので、なんで？と聞くと、

なんとなく…みんなの事書かないと平等じゃないでしょ。

だって。

パパの顔、声は全く覚えていないけど、一緒に作ったプラレールは覚えてるんだよね、

と。

それは残念ーって言っていました。

パパが居なくていじめられた事は無いけど、みんながパパの事を話していると僕は話すことが無いから、少し困るんだよね、と。

パパ死んじゃったからと言うと、へぇ、そうなんだと驚かれるんだ、と…。

そう言う経験は私はした事がないから、想像もできませんが、ちょっとした疎外感はあるのかな。

でも、それでとやかく言われる事もないクラスメイトだから、

クラス替えしたくないなぁ

と言っていて、きっとお友達には恵まれているんだな、と安心したりして。

息子とのデートは気心知れた仲過ぎる。

とても、楽しく、お互いいくらだってわがままも言えます。

レストランは私が行きたかったところへ行き、そこで

おいしい〜！お母さんありがと！

なんで言われたら、来た甲斐があったなと心から思う。

ご飯のあと、海辺へ行き、少し早いけど、二人で裸足になって、波と一緒に遊びました。

少し冷たい水と、少し暖かい砂浜。

子供たちが生まれてから、私は海派になって海に良く遊びに来ています。

裸足になった長男の足がいつの間にか大きくなっていてびっくりしてしまいました。

帰り際、もうなんとなく照れ臭さいので、

久しぶりに手を繋いでもいい？

と言ったら

もう、仕方ないなぁ、

と言いつつも少し嬉しそうに、私たちはしばらく手を繋いで浜辺を歩きました。

もう、長男と手を繋ぐ事は最後かもしれない、なんて寂しく思いながら。

なんだか今日は私も少女に戻ったかのように(！)

少年になりつつある長男に戸惑いつつ、はしゃいでしまいました。

パパの面影のある長男との穏やかな一日。

いつか、ママの場所に可愛い子がいますように。

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