食道がん

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<この記事を書いた人>

父が食道がんを宣告させたと母から連絡が入りました。

父は病気がとても多い人です。

何度も入院していますし、何度も手術もしています。

今回は食道の最後の方に悪性腫瘍がありました。

主治医の先生から食道癌であることを宣告され、今後の方針はまだはっきりとは知らされていないようです。

うちの家系は、いい意味で冷静沈着。

誰一人今回のことでハラハラしていないし、受け止めています。

どうなるか、これからドクターが方針を決め、それを受け入れるか、それとも・・どうするのか決めるのは父と次に母で、母が相談を持ちかけてきたら、兄妹含め家族会議となるでしょう。

でも、母からこの話を聞かされた時、変な話、私は

良かったじゃん

って思いました。

それは、病気になって良かったという意味ではなくて、父のここ数ヶ月のこと。

実は父は兄のことを思うがあまり、兄を家から追い出しました。

それからかれこれ20年くらい経っているわけですが、当時はとても確執がありました。

私は、長女として甘く育てられ、兄によくそのことを言われて育ちました。

兄はずっと傷ついて生きてきて、それでもなんとなく実家に顔を出し、会うと喧嘩もありましたが、ここのところ時が経ってそれが和らいでいたのです。

なので、私は父に兄に謝った方がいいんじゃない?と何度となく話をしていました。

父も父になりにあの時はやりすぎたという思いもある。長男である息子にしっかりした男になってほしいという思い余ってのこと。わかっているけど、息子を傷つけたことには変わりない。私は、いつも兄となあなあでなくきちんと和解してほしいと思っていました。

そんな中、兄が先月両親を旅行に誘ってきたのです。

親子水入らずでの旅行。

兄と両親だけで旅行に行きました。

行く間際、私も父に思いの丈を訴えて、「お兄ちゃんにきちんと謝った方がいいよ」と伝えました。

そうしたら、その旅行で父は(私にとってはあの父が!っていうくらい衝撃)兄に謝ったのです。兄は、もう昔のことだからって感じで受け入れ、本当の意味で和解できたのです。

わたしは、やり残しをきちんと、1つでも整理できた父に、病気になる前に旅行に行き、美味しいご飯やお酒を一緒にという席を持つこともでき、本当に良かったねと思ったのです。

わたしは夫を突然亡くしています。

あれもしたい、これもしたいと言っていました。

それが何一つ叶うことなくこの世を去りました。

でも、父は元気なうちに1つ大きなことを片付けたのです。

これからのことはわかりません。ただ、今宣告された状況で父は父なりに辛いのだと思います。

だからと言って、私にできることは一緒に辛くなることではなく、ただ自分の人生をよりよくするために一生懸命生きること。

それが、父からもらった命を大切にすること。父への親孝行だと思っています。

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