不在の再会

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<この記事を書いた人>

お坊さんのKさんから電話があって程なく、もう一人高校の部活の主将だったKさんとで夫に手を合わせに来てくれました。

お二人はFacebookで繋がり、夫が亡くなったことを知り、こうして我が家に来てくれたのです。

現代のなせる技ですね。

夫の高校の時の話や、夫が亡くなった時から今までの話、共通項は夫ということだけなのに、人見知りの私でもリラックスしてお話しできました。

それはきっと何があっても、夫が生きていようがいまいが、夫と彼らはずっと友達であるという、見えないけれど、はっきりと感じる絆があるからなのかもしれません。

お坊さんのKさんに、夫の仏壇でお経を読ませてください、と言われていたので案内すると、これはお仏壇であるように見えるがお仏壇でないと言われました。

夫のお仏壇は義母が用意してくれました。

そこに私がただ、写真やら葬儀でいただいた一式をそこに置いているだけ。

正式な形があるので、それを僕にやらせてもらえませんか?と言ってくれたのです。

何もわからない私は、それをお願いしました。

そもそも、正式というのがあることすら知らない、というレベルですから。

Kさんにお経を読んでいただいて、お二人はこういう形ではありますが夫と再会をしました。

夫とは高校卒業以来会っていないそうです。

私が出会う前の夫の話はなんだか新鮮でした。

夫にとって、とても大切な友達だったことは夫から聴いていましたが、こうして出向いてもらって、その時の夫の話を違う人から聴くことで、より彼らの友情を感じたのでした。

本当に夫は友達に恵まれて、楽しい高校時代を過ごしたんだな、と感じるだけでも、夫の「いい人生」を知ることできるから、心が落ち着くのです。

よかったね、ずっと会いたいという願いが叶ったね。

少し切ないような、安堵するようなそんな時間を私は彼らとともに過ごしたのでした。

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