父親の記憶のない次男

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<この記事を書いた人>

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次男は1歳のお誕生日の直前に父親(私の夫)を亡くしています

父親の記憶のない次男は、今年6年生。

父を亡くして11年になりますが、さて、父親の記憶のない子供は一体どんな様子か、我が家のお話をしたいと思います。

とにかく夫に似ている次男

次男は、体のフォルムと性格がとにかく夫に似ています。

とても優しく、気遣いも抜群。

なんでもオッケー!と、基本は私のお願いを聞いてくれます。

とにかく、彼との時間は穏やかで居心地がいいです。

夫を見て育ったわけではないのに不思議です。

動物好きで考古、世界史が好きだった夫。

長男は鉄道にはまり、一緒に連れ回したのにも関わらず、彼が好きになったのは、恐竜。それから派生して、その時の歴史や、動物でした。

電車環境に影響を受けずに、夫の好きなものに近いことを好きになったので、とても不思議でした。

最近では映画も食べることも好き。

彼と映画を観に行くと、夫とデートをしていたことを思い出します。

遺伝子とは本当に不思議で、夫がちゃんと組み込まれているんだと痛感します。

夫はいないけれど、本当に彼が生きているかのような気持ちになることが成長するとより感じることが増えました。

だからこそ、私は次男に依存しないように心がけています。

父親の話をする

ここ最近、夫がなぜ死んでしまったのか、どういう人だったのか?とぼそっと聞くようになりました。

うちの場合、死因は「死因不詳」です。

それも含め、この間事実を伝えました。

それを彼なりに受け止めていました。

そして、最後に言った言葉

どんな人だったのかなぁ…話してみたかったな。

です。

思い出すだけでも泣けます。

悔しいです。

夫に対して、何やってんだよ、と思います。

こんなに可愛い子にこんなことを言わせて、本当にチクショーです。

想いとは裏腹に

でも、私は、夫のいいことをたくさんたくさん彼に話しました。

今までも、どんな時も、私は、夫がいかに息子を可愛がっていたのか、どんな優しい人だったのかを話してきました。

だから、彼には、夫の良いイメージができているのだと思います。

今の穏やかな息子を見ると、そうしてよかったなと自信を持ってお伝えできます。

死とともに生の話を

亡くなったことを話したとしても、その後に、夫はどう生きたのかを必ず話すようにしています。

死とは誰もコントロールのできない領域です。

どう死んだのか?ではなく、どう生きたのか?そちらをも必ず見るようにしましょう。

それが、バランスです。

どちらかに偏りすぎると、心もバランスを崩します。

だから、大切な人の話はどう生きて、どうあなたや子供にいい影響を与えたか?そこも必ず見つけておいて、子供に自然に話して伝えられるといいですね。

また、子供が小さい場合は、多少夫のことを盛って伝えることも心がけました。

パパは私のこと、子供達のことをとても大切にしてくれたよと、ことあるごとに伝えていました。

苦しくても、悲しくても、寂しくても、伝えました。

寂しい時は、大切な人だから寂しいと伝えていました。

そうやって次男はまっさら(?)な記憶を、彼なりに作っていきました。

必ず力になってくれる存在になると信じて

彼のたたんだ洗濯物。

うちは自分の洗濯物は自分で畳むことになっています。

助かっていることを伝え、褒めて続けていたら、ここまできちっと畳めるようになりました。

食事も自分で作ってとお願いすれば、今日はやってみる!と作る時も増えました。

必ず一人で必死に子育てしている姿を子供たちは見ていると、こちらが信じることです。

それがいつわかるかはその子次第。

長男は絶賛思春期V S更年期ですが、頼れる時も増えてきました。

子供たちは一緒に寂しい思いを共有した一番近い同志です。

きっと、あなたの力になってくれる存在になります。

 

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