わたしは度々忘れ物をして、ものをなくす人。
でも、なぜあの時、あの場所に、忘れ物をしたんだろう?
もし、忘れ物をしていなかったら、どうなっていたんだろう?
昔の仲間と飲みに行った日、わたしはパパの席のそばに忘れ物をしました。
何を忘れたのか、全く思い出せません。
とにかく忘れ物をしたのです。
後日、パパから連絡が入ります。
忘れ物、預かっているから、渡したい。
わたしは、パパの状況が結婚を前提にしている彼女(しかもわたしの知っている子)がいることもわかっていました。
だから、純粋に友達だった頃の気持ちで会うことになります。
年末のことです。
わたしは、残りの専門学校生活に焦りを感じていた頃。
若い子に紛れて、27歳の就活が始まっていました。
1年そこら専門学校を出たくらいで、経験も実力もないわたしはかなり苦戦をしていました。周りは新卒、わたしは再就職ですからね。
不安、焦り・・
そんな心境の中、わたしはパパと二人で飲みに行きます。
ちょっとおしゃれなカウンターのあるレストランだったと思います。
久しぶりに二人だけでご飯を食べに行った私達。
会話はちぐはぐでした。
パパはこれからアメリカの会社が日本でサービスを立ち上げるから、戻ることになった。彼女ともうまく行っている。
そんなノリノリの話をしていました。
わたしは、今後の未来が不安。
仕事が見つかるだろうか?とネガテブ発言をしていたんだそうです。
パパは
なんかつまんない女になったな
と思ったみたいです。
わたしは、パパがアメリカでものすごく苦労して仕事に就けたこと、そして特にお父さんに対して、ものすごく感謝していること、頭が上がらない、と発言をしていて、
うわ、変わった!大人になった
と思ったのは今でも忘れていません。
あんなに世間知らずの若造が世の中バカにしてようなことを言っていたのに!!
きっと私は、友だちから一人の男性としてパパを見た瞬間なんですね。
私はもしかしてこの瞬間にパパのことを「男性として」好きになったのかもしれません。
私は、パパにまた会いたいと思い、パパはしばらく会わんでいいかなと思ったようです。
でも、この日を境に、私達は学生の頃のような、男女を超えた友達に一気に戻っていくのでした。
いや、違うか.
私は男性として惹かれ始めたんですね。
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コメント
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ドキドキ、キュンキュンしちゃいました!
忘れ物も悪いことばかりじゃないですね。
ご主人には彼女がいたんですね。
うーん、どうなるんだろう??
聞いてるだけで、なんかキラキラしてるのが見えるようで、こちらまで楽しくなっちゃいます(o^^o)
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>ゆうさん
ははは。。
キラキラ(笑)。
事実は小説よりも奇なりって、うちのパパが好きな言葉だったんですよね。
本当に彼の人生の言葉だなーって思います。
ゆうさんもね、文字に書き起こすと、きっとキラキラした人生なはずです。
人の人生ってそれぞれドラマがあって素敵です。