闘病生活を支えられた方へ。

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<この記事を書いた人>

 

アフォガードって、シンプルだけど、幸せにしてくれる組み合わせ。ほろ苦いコーヒー。夫も好きだったな。

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夫の闘病した人を羨ましいと思っていました

私の夫は突然なくなりました。

いってらっしゃいと送り出したら、そのまま還らぬ人となりました。

正直に申し上げますと、闘病を支え、おそらくご自身も死を覚悟されてお別れした方に対して、

心の準備ができていたのだから、なんだか羨ましい

と思っていたこともあります。

今となっては本当にごめんなさい、と心から思います。

愛する人が自分ではどうしようもできない病に侵され、衰えていく姿を看る。

それを支える精神力や肉体的な部分でも、相当なエネルギーを消耗されたんだろうと思います。

その反面、その病気と戦われていた旦那様の生き様、前向きに接してくれたら、もっともっと愛が深まるだろうし、もっと一緒に、いやいや、ずっと一緒に生きていきたい!という思いは強くなることでしょう。

こればっかりは、私は想像でしかないですが、だからこそ、いなくなってしまった現実は「わかっていた」とはいえど、喪失感は私が夫に持っているそれとは質の違うものなんだろうと思います。

今回個別セッションを受けられたYさんは、お子さんを妊娠中から闘病生活が始まり、約10年闘病からお別れまで全力で生きてこられた方でした。

それなのに、「もっとできたことがあったのでは?」と思っていらっしゃる。

そして旦那様を失ったことや、これからのやっていくことに対して不安をお持ちで、希死念慮さえお持ちの方でした。

私は、「死にたい」という選択肢すらないと思っていたのか、そこまでの想いにも至らず、ただただ泣き暮らしていたように思います。

10年という時間を愛する人のために費やしたこと、そしてそれにもかかわらず、願いが叶わず死を迎えるというこの「今」という現実に折り合いをつけるには、やはりそれなりに向き合う時間って必要です。

でも、私たちは待ったなしで毎日お腹を空かせる子供たちがいるわけです。

私は引きこもりをして、ただ泣き暮らしていましたが、Yさんはそれでも心を脇に置いて、がむしゃらにお母さんをするわけです。

そんな気持ちで子供に向き合ってもなかなかうまくいかないですよね。

変なループにハマるとなかなか抜け出せません。

でも、私は、少なからず「死別シングルマザー」としての経験があるから、見えることがあるのです。

ちょっとだけ見方を変えると、違った自分が見えてくるはず。

どんなに自分が頑張っているのか、それは当たり前なんかじゃなく、物凄いことをしているのですよ。

お話をして、それに気がついてくださったかな、と思います。

私と出会ったってことは、未来のイメージを見ている、くらいに思ってください。

とんでもなく素敵な私ではないですけれど(汗)、私は心から笑っているから。

感想をいただきました。

今日はカウンセリングありがとうございました。

同じ死別で母親ということもあり、言ってくださる言葉が他で受けたカウンセリングとは違って、すごく心に響き、吐き出して楽になれました。

 

また十年近く闘病から現在にかけてすごく頑張ってきた!と頑張りを何度も認めてもらえたのも本当に嬉しかったです。

また死にたい、と願う気持ちは心身が休みたい、何も考えたくないってメッセージだと言われて、そうかも!と気づきになりました。

また死別シングルは、これからの人生は子供の為だけに生きて自分の幸せなんて考えてはいけない、全て子供の為に生きなくちゃいけないんだって思い込んでいたから、まずは自分優先でいいなんて目からウロコでした!

またハグするよりハグされたいよねって言葉に本当にそうなんです!!って思いでいっぱいです。

 

ずっと必死に頑張ってきたから力の抜き方がわからないけれど、子供達のためにではなく、まずは力を抜いて寝転んで何もしない日を作るなどをしてみたいです。 本当にありがとうございます。 八年後、真弓さんみたいに笑えると力強く言ってもらえて光が見えた気がします。

 

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コメント

  1. tabi2020 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    今日も、身に染みるお話でした。
    うちも、7年、
    一緒に、闘い抜きました。
    いえ、つもりです。
    他人様から、いくら頑張ったねーっと、言われ、ても、
    私に出来る、やるだけの、精一杯の事を、したつもり、でも、
    ふっと、心に、
    「めんどくさいな、
    あー、やりたくない。」などなど、、申し訳ない、隙間の感情が、あったこと、
    真実が、許せません。
    笑顔も、足りませんでした。
    私に、もっと知識が、あったら、、
    選択肢を、かえていれば、、
    あのとき、摩ってあげてたら、、
    優しく声かけしてあてれば、、
    たら、れば、、に、押しつぶされそうです。
    私は、冷たいのです。
    人間が、小さく、利己主義です。
    夫に、優しく出来ないのです。
    タダ、イタ、だけなのです。
    夫を、ヒトリで、逝かせたのです。
    それを、知っている、ワタシ、を嫌悪します。
    逃げようとしてる、ワタシの、嫌らしさを、どうしたらいいのでしょう。
    夫は、何を、感じたでしょう。
    幸せだったのでしょうか。
    今日も、眠れません。
    生きてる自分が、悪者なのが、ゆるされません。
    「ごめんね、おとうさん、あんな事しか出来なくて、、けど、ワタシなりの、精一杯だったんよ。」
    こんな、言い訳しか、言えません。

  2. 田中 真弓 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >tabi2020さん
    おはようございます。
    コメントありがとうございます。
    7年間の闘病を一緒に過ごされたのですね。
    お疲れ様でした。
    私は、「ただいた」ってすごいことだと思います。
    もし、私が病に侵され、ただ一人で闘うより隣に誰かが24時間全力でなくてもいてくれたら、なんて心強いでしょう。
    もっともっと、と思うのは、亡くした人を大切に思えば、もしかしたら、それほ思っていなくなくとも、逆に精一杯やったとしても、誰しも持つ感情だと思うんですよね。
    逃けることがいけないことと誰が決めたのでしょうね。
    逃げ場がないことが、苦しめるとしたら、時として「逃げるが勝ち」なんですよ。
    なぜ、そんなに自分を許せないの?
    普通に生きていたって、面倒臭い、あー、やりたくないなんて感情が起こり、そうしてしまいます。
    それをと闘病となると、普段の何倍もの力をおそらく出していることでしょう。
    その感情が起こっても致し方ない、と私は思います。
    人間、死ぬときは一人じゃないですか。
    みんなに看取られたとしても、一人です。
    自分なりの精一杯、それでいいではないですか。
    視点を少しずらせば、きっと何かが違って見えてきます。

  3. tabi2020 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    ありがとうございます、
    亡くなり、初めて、本音を、さらけ出せた気がします。
    明け方、少し眠れ、
    亡くして3ヶ月で、
    初めて、夢で、みました。
    若き日の、かっこいい、夫が、笑ってました。
    泣けました。もっと、見たかった。
    「そんな事ないから、
    そんな事思ってたんかー、
    バカじゃ~」
    そんな顔して、笑ってました。
    ワタシは、許された気がしました。
    そうですね。35年、一緒にすごし、沢山、色んなことも、乗り越えて、、
    わかってくれてますよね。
    泣けます。あいたいです。
    ありがとうございます。

  4. 田中 真弓 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >tabi2020さん
    嬉しいご報告ありがとうございます!
    旦那さん夢に出てきてちゃんとお話しできたんですね。
    旦那さんのことは、その関係を築かれたあなたが一番ご存知じゃないですか!
    会いたいですよね。
    私も夫に会いたいと思う日がありますよ。
    でも、本当にきちんと脳裏に焼き付いていて、いつでも会えると思っています。
    少しずつでも眠れるようになりますように。
    コメントありがとうございました。