夫の葬儀の時、私は現実を受け止めることができず、とにかく悲しみに打ちひしがれていました。
子供は3歳0歳でしたし、私は34歳でした。
若かったなー。
今から8年も前ですからね、義両親だってまだまだ若くて動ける。
葬儀の段取り諸々は、義両親があっという間に手続きをしてくれて私はただ泣いているだけで葬儀の準備ができました。
逆に言うと、私意見や彼に対する想いはミリも聞かれることもなく、義両親がしたい義両親が子供のためを思っただけの葬儀でした。
感謝とともに、そう言うなんて言うか、親子関係も垣間見えました。
人が亡くなるってその人の本質というか、キャラクターがよく見えるものです。
私は喪主でしたが、完全に蚊帳の外状態でしたし、とにかく1周忌を過ぎるまでは夫を供養することはできていなかったと思います。
それを運命的に夫の友達がお坊さんになったと連絡が入り、彼の協力のもと最高の夫らしいお別れ会を執り行うことができました。
結果オーライですが、そうなるまで結局何年かかったの?という感じ。
だから、葬儀って残される人のけじめの儀式でもあるので、やっぱりやったほうがいいというのが私の考えです。
前振りが超長くなりましたが、そんなことで、私は葬儀の手続き等はやったことがありません。
父が亡くなってすぐ、おばさんたちが飛んできてくれました(母の姉と父の弟の奥さん)。
母は医者に連絡したことでホッとしたのか、何をしていいのかわからないのか、とにかく何もやらずにいました。病院だと段取りが早いのかもしれませんが、父は自宅で亡くなったので、こちらからアクションしないと何も始まらない。
ということで、見兼ねた叔母たちは「早く葬儀屋を」とアドバイスをしてくれました。
それ相応のことを進めないと、父の状態もどんどん変わっていきますもんね。
母71歳。
葬儀屋さんは決めていたようで、そこはすぐに連絡をして飛んできてくれました。
父の場合お寺さんもあるので、そこのお坊さんにも連絡をとっていました。
私の場合、夫の葬儀の時は超オリジナルで、お坊さんも呼びませんでした。
そういうルール的なことを全くわからず、死別を経験していますが、知らないことばかり。
葬儀屋さんが飛んできて、話を進めます。
兄は遠方で、到着はお昼過ぎ。
妹は当時の私と同じで3歳と0歳の子供を抱えています。
必然的に私が立ち会い、話し合いに参加。
母も多少なりとも動揺しているので、私がある程度引っ張りつつ話を進めました。
いやね、私だって初めてで何が何だかわからないし・・・みたいな感じ。
手探りで物事を進めました。
私も結構ストレス。
私には兄がいますので、何かの時っていつも兄が頼りでした。
でも来られなし、すぐに進めないといけない。
亡くなった人をほっとけませんしね。
葬儀の段取りって本当に大変です。
やっと私は、当時の義両親の負担を体感するわけです。
葬儀のおおよそが決まるまで、とにかく毎日のように葬儀屋が来る。
お金の話をする。
それは辛さを忘れるくらいの負担でした。
疲れました。
でも進めなきゃ。
私は、父との別れに後悔は全くないし納得しています。
だから今回は冷静で母のサポートができた。
やるしかないなら、やる。
それを夫を亡くしてからずっとやってきました。
だから、今回も進めました。冷酷な娘のように(苦笑)。
先ほども書きましたが、私は夫の葬儀に関しては何もやっていません。
多くの人は、それでもこういうことを進めていたんだと思うと、本当に抱きしめたいです。
いろんなこと、磨り減りますよね、きっと。
でも、第三者の葬儀屋さんはありがたい存在でもあるな、と思いました。
それと「終活」という言葉が今や馴染んできていますが、必要なことなのかもしれません。生きているうちにある程度決めていてくれたら、残された方はとても負担が少ないのかも。
父の意向は、葬式はしないでくれ、だったそうですが、そうもいかない現実があったりする。
やっぱりお葬式はけじめの儀式。
やらないと、私のように何年も故人対して申し訳ないような気持ちで過ごすことになり兼ねません。
今日は父の葬儀です。
父の葬儀の日は、雨。
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コメント
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遺族が悲しむヒマもないぐらい
忙しかったです。
忙しさが落ち着いたとき
どっと悲しみがやってきた、という感じでした。
ベルトコンベアーに運ばれながら
物事を進めているみたいでしたね。
次はこれ!その次はこれ!!……みたいな。
しばらく忙しいかと思います。
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>itsmylife14さん
コメントありがとうございます。
ベルトコンベアー!正にですよね。
悲しみを味わう暇もない。
でも、残され生きていくにはやらなきゃいけないし…。
色々と落ち着いた時に私の出番かな、とも考えています。