義母のすごいところ

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<この記事を書いた人>

義実家と、当初は関係がとても悪くて、というか私はとても嫌悪感を抱いていました。

いろいろ勝手な思い込みで、私の実家を批判したり、私のせいで夫が亡くなったというようなことを言われたこともありました。多分覚えていないと思いますが。

大事な息子を亡くし、やりきれない思いがありあまっていたのはわかりますが、当時夫を亡くして傷ついた私には到底受け入れられるものではありませんでした。

いつ離婚届や婚姻関係終了手続きをしようか、それをいつ宣言しようか、そればかりを考えていたこともあります。

私のメンターでもあり相談員のNさんにも話したことがありますが、その時は笑って

「10年もすれば何も言わなくなりますよ」

と言われたました。

そういうちょっとした一言が、フッと心を軽くする時もありますね。

義母はとてもとてもプライドの高い人です。

だから、葬儀の準備も毅然として、さっさと進めたし(葬儀屋を呼ぶのも早かった!)葬儀の内容も、お墓も、すべて彼女が取り仕切り私は悲しみに打ちひしがれているうちになんだかすべてが終わっていたと思います。もともと、仕切るのが好きなんでしょうね。

でも息子を亡くして、あそこまでスピーディにやりきる彼女は、当時同じ女性として本当に信じがたいものがありました。

泣くこともなく、ただ毅然とことを進めてやりきった。当時の私からしたら、とても冷酷に見えました。

でも、そういう彼女だからこそ、夫が亡くなってすぐ、次男の誕生日だったのですが、家に呼ばれケーキを用意して誕生日をきちんとお祝いしてくれました。

それが写真に残っていて、次男の1歳の誕生日の写真がそれだけなんですよね。

今となっては本当にそれは感謝しています。

とにかく毅然としていました。本当に常にしゃきんとしていて、あぁ、夫はこの母親に育てられて、あんなにも優しい人になったんだなとよく思ったものです。

ただ、3年くらいたった頃、何かの話の中で私に向かって

「〇〇(夫の名前)が選んだ人だから、悪い子じゃないのはわかっている」

と言って、急に泣きそうにウッてなったんですよね。

そこは毅然とした彼女なので、すぐに取り戻したんですが、それを見て私は、

彼女は人知れずきっと沢山沢山泣いたんだろうと思いまいした。

私は、カウンセリングで見守られてないたり、友達や母や子供たちとも泣いたし、そういうのでとても安心感を得ていました。

ただ、一人で人知れず、誰にも気がつかれないように泣くって、辛いだろうし回復まで時間がかかるだろうと思ったのです。

夫の話はここ最近まで全くと言っていいほど出ませんでした。

それが私にとって不自然で、とても嫌悪感を持っていた一つではあるのですが、それはただできなかっただけだったのかなぁなんて思います。

プライドが高すぎてできなかっただけ。

それは彼女の生き方なのでとやかく言うことではないし、それはそれでいい。

ただ、私がパパのことを子供達に話してほしかったし、パパの話をしてお互いになんていうかこう慰め合う(?なんだかいい表現が浮かびません)ことをしたかっただけだったんだと気がつきました。

最近ではパパの話も自然とできるし、私のことを気にかけてくれていてありがたいなという感情も生まれてきました。

辛いことを表に出せず、それこそ辛いだろうと思っていますが、真意はわかりませんね。

ただ、彼女が毅然としていたおかげで、当時の辛かった時に形だけはいろいろと済みました。

私はもうお嫁さんではないけれど、ただ、彼女の良いところは良い、嫌なところはまぁ置いておけると認めてフラットな関係が続いています。

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