先日休憩中に電話がかかってきました。
着信は私のメンターのNさんが勤めている支援センターから。
驚いて、思わず出ると、Nさんの声でした。
お久しぶりです!
と思わず、ワクワク。と、ちょっと心配がよぎりました。
今回は後者が当たり。
突然ですが、私、退職することになりました。
と。
突然すぎて、驚いてしまって一瞬頭が真っ白になりました。
しかも、明日いっぱいで退職ですって仰る。
もう年齢もありますし、少しゆっくりしようかな、と思ってます。
というのです。
でもね、あなたはもう大丈夫、きっと大丈夫ですよ。
確実にステップアップされているし、一人で決めることだってできます。
変な話、そう言われて納得している自分がいたのです。
そうだよな、私、きっとこれから大丈夫。
と変な自信があるのです。
今までは、何かあったら、Nさんに相談しにいけばいい、とある意味心のよりどこりにしていたし、嫌なことがあったら、Nさんに頼ればいいと完全にNさん頼り。
でも、今の職場に入り、考え方が変わりました。
たくさんの人と関わるようになり、色々な人の考え方や人生を垣間見きました。
それを献身的に支える上司の姿、真剣に仕事に取り組む姿を目の当たりにして、私も私なりに、自分のキャパを超えて仕事に夢中になり、今までとは違った真剣さで人生を全力投球してきました。
正直、Nさんのことを思い出す暇もなかった。
そして、それがいつしか自分の当たり前になり、Nさんを頼らない自分になっていました。
きっとNさんから自然と卒業をしていたんだと思います。
だから、このタイミングで向こうから、自然と別れるタイミングが来たんだと思います。
私の性格上、きちんと顔を見てご挨拶したかったし、自分のけじめもつけたかった。
でもNさんが最後の日ですら、私は仕事が入っていて会うことができませんでした。
それもあり、最後に一方的にメールを送りました。
お返事はありませんでしたが、それでも満足。
それが彼女なりの別れ方であり、彼女の流儀なのかなと思います。
かっこいいです。
別れ際にぐずぐずしていても仕方ないですもんね。
以下自分の覚書のためにメールを添付します。
「先ほどはお電話ありがとうございました。
あまりにもショックで(笑)突然で、言葉を失ってしまいました・・・。
ただ、本当にNさんがいたからこそ、今の自分がありますし、お会いできなかったらどうなっていたんだろうと思います。
夫を亡くして初めて「頑張る必要はない」と言われました。
今でもその言葉で、すべての肩の荷が下りてほっとして安心したことを覚えています。
本当にあの言葉に救われました。
そこから、いつでも相談はNさんにしていましたし、産業カウンセラーの道にも進むことができ、今の自分があります。
何もない私がここまでやってこれて、Nさんと同じシングルマザー支援の仕事に携わらせていただき、本当に今充実しています。(そのかわりとても忙しいです!!)
私にとって、Nさんはいつも私の希望でして、私もこの悲しみを超えて笑える日が来てほしいと思って頑張れました。
Nさんの導いていただく道にに素直に従って(時には抵抗もしましたか)少しずつステップアップできる自分を感じで、自分の自信に変えていけました。
本当にあのどん底の私がNさんに出会えたことは、とてもとても幸運でした。
ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、本当に運命の人でした!
出会えたことに、そして支えてくださったことに本当に心から感謝申し上げます。
本当にお元気で、今後ともご活用ください!」
私は、電話をひとしきり話した後、やっぱり思い余ってメールを書きました。
これを書いた後、すっきりしていましたし、なんだか悲しいよりもこんな自分に引っ張り上げてくれたことへの感謝と、それにがむしゃらに素直についっていったからこそ、その引っ張り上げてくれたステージに着地ができたのかなという自分を認められるような気持ちになりました。
実は、今の会社に入社するとき、ベンチャー企業でしたし、今まで引っ張ってくれたキャリアとは全く別方向に行くので、Nさんに反対されました。
それでも、私は反対を押し切って、自分の思うままにこの道に進みました。
この会社とのご縁が繋がり、この世界に入ったことで、もしかしたら、あの時は私はNさんからの卒業だったかもしれないな、と思います。
あそこが、自分で決めて、自分で決めた道を、本当の意味での自己責任で人生を進むと決めた(決められた)瞬間だったと思います。
出会いと別れって必ずあるし、出会いによって人生が大きく変わる。
それは、夫を亡くしたからこそ、心底そう思えるし、その一つ一つ、一人一人が大きな感謝に値するもので、宝物なわけです。ネガティヴな要素も含めて宝なのです。
Nさんとの出会いは本当に本当に大切な出会い。
思えば夫を亡くして8年の月日が過ぎています。
それは一言で語れないほど、たくさんの思い出や心の交流がありました。
あぁ…振り返ると涙が出てきますね。
私は、8年前の彼女の一言(頑張らなくていい)が今でもすぐに思い出せるし、その時の感情も蘇ります。
だからこそ、今強くいられるし自信を持って、皆さんに言いたいのです。
絶対大丈夫って。
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