小出しにしてみる

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<この記事を書いた人>

全6回の短期カウンセリング、月一 回のペースで半年ですね。

その5回目くらいで気がついた、母への想い。
不満や批判的な気持ち。
それを素直に言ってみてもいいんじゃないですか?
と先生に言われました。
え、どうやって?
母に文句なんで言ったことないし。
当の本人に面と向かって、特に目の前の人の嫌と感じていたことなんて言ったことないし…と戸惑いました。
でも、よくよく考えたら、自分の気持ちをパパには言えていたし、友達にも言えていた。
対母にだけは言えなかったという事にも気がついたんですよね。
多分母親って絶対的な存在で、切り離されたくない。
切れてしまう様な親子関係ではないと信じてはいるものの、私はいつでも不安だったのかも。
本当に私の事愛してる?気にかけてくれてる?
私はいつも良い子にしているというか、母には母本人も文句を言わないで我慢していたら、きっと認めてもらえるかも、と潜在的に思っていたのかも。
なので、それがとてもとても高いハードルでした。
感謝もあるんですよね?
と先生に聞かれて、
もちろんたくさん感謝してます!
と答えました。
では、それと併せて言うのでも良いんですよ。
うっ…。
それなら言えそう…?なのか??わからない…。自信ない。
私は何をどうすればいいのか、本当にわからなかったんです。
そんな時、また母が友達の子供自慢をしたんですよね。
私はもう、悲しくてつらくて、思い余って
本当に私は人に自慢できる娘じゃなくて申し訳ない
って言いました。
溢れ出ちゃた感じですね。
なんだか情けない自分に烙印を押す様な、決定的な事を認めてしまう様な気持ちでいっぱいでした。
でもね、その時の母の動揺っぷりはすごかったんですよ。
あ、しまったぁ!みたいな感じで、あわあわ取り繕うように
いやいやいゃ…
って。
そこで、私はやっと気が付きます。
母の友達の子供と私って全く関係ないんだ
って事に。
母は私どうこうではなく、
友達の子供が検事で、検事は国の役に立つ立派な仕事だと言う考えを持っている
と、それだけなんですよね。
遠回しに私を批判しているわけではない。
冷静に思えばね、それは切り離されるんですよ。
でも、私の頭と心はぐちゃぐちゃにこんがらがって、それはさも同じもののように感じて居たのです。
それを、ひとつひとつ糸をほどくように、母に小出しにして確認作業をすることが大事なんだと気がつきます。
私は、友達の友達自慢が私への批判ではない、とわかったことで、こんな自分の勝手な思い込みがたくさんたくさん、心の奥底にたまりにたまっているに違いないと思うわけです。
単純なことなんですけどね、複雑なんです(笑)。
気がつくのに40年以上かかっちゃった。
先生の言われた通り、母への感謝も小出しに行きました。
一人になりたいとき、子供達と私だけで過ごしたい時も、ぼやっと言うのではなく、
たまには私もお母さんしたいし、子供たちにご飯も作りたいから、今日は来なくていいよ
と明確に伝える努力を始めます。
そうすると、
あ、そうねたまにはママのご飯も子供達食べたいよね、
と言って話を聴いてくれるようになりました。
この小さな成功体験を重ねると、自分の思っていることをはっきりと伝えることが母に伝わる伝え方なんだ、と分かってきます。
私は、母との関係を少しずつやり直すわけです。
母は何も気がついて居ないと思います。
でも、私はこうして自分の思うことを言うことで、母と私の関係がある意味全く変わらないことに安心して、自信をつけていきます。
そして、母から何気ない話をしているときに
あなたは私が思っている以上に根性あったのね。
私は、ここまであなたが立ち直るなんて正直思って居なかった。すごいよね
と言ってもらえたのです。
一番近くで見て居てくれた母のその言葉は、頑張ってきた私を最大限に肯定してもらえた言葉でした。
あぁ、私って根性あったんだ
一番欲しかった「褒め言葉」。
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