なぜパパだったのか⑦

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<この記事を書いた人>

私には3つ違いで兄と妹がいます。

私は運良く?真ん中だったので、兄と妹両方とも割と仲が良かった。
特に妹とは社会人になってからもお互いに実家暮らしで、お金も自由に使えるようになりました。
二人で海外旅行に行ったり、買い物にいったり。
友達より気を使わないし、性格も私はかつて保守的。
彼女はチャレンジングなので、旅行も私が思いつかないような旅になって楽しかったですね。
そんな妹は、何故か突然半年イタリアに留学するといってスーツケース一つでイタリアに飛びました。
私には出来ない勇気。
私が職を失うタイミングで、彼女の帰国が迫っていました。
もう学校もない。
私は妹の最後のイタリア生活にまたも便乗して、イタリアに飛びます。
妹がとイタリアを南下するバックパッカー的な旅をする事にしました。
妹は、フィレンツェに留学しました。
私たち世代でいうと、「冷静と情熱のあいだ」の舞台ですね。
私は飛行機のチケットだけを手にしてひとり飛行機でどこを経由したんだったけなー、忘れてしまったけれど、とにかくイタリアへ飛びました。
空港で妹が待っていてくれて、半年ぶりの再開。
妹は少し大人に見えたな。
わたしのはじめてのヨーロッパ。
本当に衝撃でした。
目に映るもの移るものすべてが美しく、古く整った配色の町、洗練された街並み。
もちろんおいしいご飯も最高だったし、全てが夢のようでした。
古いものと新しいものが調和した本当に美しい町でした。
私は妹と計画を立てながら、イタリアを巡る旅を始めます。
全てを失った自分が、日本にいると情けなくて、いたたまれなくて。
でもイタリアでは時間も世間体もなにも気にしない、そんな自由を感じながら自分を少しずつ取り戻していきました。
青の洞窟も行きました。
妹が船酔いしたため彼女だけ引き返し、私一人で、島を回りました。
同じ名前の女の子と知り合いになり、一緒に青の洞窟の船に乗って、あの美しい海の色を見たり、自由気ままに島巡り。
彼女は一体今何をしているのだろう?
携帯なんてないですから、妹と約束し時間になったら島から戻りまた旅を再開。
だからね、ケータイなんてなくても、そういう信頼とかがあればなんとなかるんだなって思いますね。
私たちは途中スリに会いそうになりながらも(!)フィレンツェからミラノ、ローマ、ヴェネツィア、カプリ島、あと小さな町にもいったなぁあれはどこだったっけ?可愛い町でした。
越境してスイスもちょこっと入ったりもしました。
毎日が刺激的。
毎日夢のように美しいものに触れて、おいしいものを食べて過ごしました。
私の疲れ果てた心もだんだんと元気を取り戻していきました。
私は、どちらかというと芸術が好き。イタリアの街並みの配色だとか、古い教会だとか、もう目に映るもすべてが私の心を満たしてきます。
イタリア語を話してくれる妹がいて本当に感謝。私はこんなにのんびりと妹と、美しいイタリアという国を旅行をしたのは本当に素晴らしい経験でした。
私は、思うんですよね。
遠回りも必要だって。
落ち込んだ時、そのまま落ちるだけ、そこにとどまるだけってある意味簡単です。
無理はしないほうがいいときもあります。
でも、勇気を持って、いったんその生活を捨ててみる勇気って、後々自分の肥やしになります。
20代私はここで、パパとは離れてひと踏ん張りするわけです。
続く。
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コメント

  1. ゆう より:

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    イタリアいいな~本場のピッツァが食べてみたいです!
    私は国内でも一人で飛行機にすら乗る勇気がないので、一人でイタリアまで行くって、聞いただけでドキドキです。
    妹さんとのんびり旅行、ステキな思い出ですね。
    イタリアは食事も美味しそうで、いいな~
    冷静と情熱のあいだ、昔働いてた所でロケがあって、竹野内豊さん見ました笑
    ちょっと聞いてもらっていいですか?
    主人の服を、少しだけですが、処分しました。歯ブラシ一本すら処分できずにいたので、すごく思いきりました。
    多分、あおいほしさんのブログを見てなかったら、まだまだ処分できなかったと思います。
    いつもこちらのブログを読むと、前向きな気持ちになります。
    自分語りを長々と失礼しました。
    ありがとうございます(o^^o)

  2. あおいほし より:

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    >ゆうさん
    こんばんは。
    コメントいつもありがとうございます。
    イタリア良かったですよ~。ご飯も美味しいし美しい街でした。また行きたいな。
    ご主人の服を少し処分されたんですね。
    お気持ちいかがでしたか?
    もし少し前に進んだ気持ちになっていたらいいなと思います。頑張りましたね~。
    でも、もし胸が引き裂かれるようなお気持ちだったら、どうぞ無理しないでくださいね。
    ゆうさんの気持ちに添いながら、無理のない範囲で進めるといいですね。
    私の経験が少しでもお役に立てているなら、本望です。
    いつでも語ってくださいね~。
    嬉しいですよ。
    私も、私語りのブログを読んでいただいて恐縮です(;^_^A

  3. ゆう より:

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    お返事ありがとうございます。
    服の処分、不思議と辛くなかったんです。
    あまり着てなくてダンボールに詰めたままなっていたような服だったからかもしれませんが、、、
    よく着てたアウターなんかは、まだ手をつけられそうにないです。
    物がなくても思い出は残りますもんね。
    話を聞いて頂いて、ありがとうございます(o^^o)
    私が今住んでいるところは、田舎なせいか、母子家庭すら聞いたことがないようなところなので、ましてや死別となると、なかなか話せる人がいなくて。
    あおいほしさんのブログで元気づけられてます!

  4. あおいほし より:

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    >ゆうさん
    服の処分、辛くなかったんですね!
    それってすごい発見かもしれません。
    何が大事なのか、ものと向き合って、手放すと見えてくる事も多いと思います。
    旦那様のアウターが難しいなら、ゆうさんののタンスに眠っている、ゆうさんのものを手放してみるとか?
    やってみると面白い気づきが、あるかもしれませんね。
    母子家庭、死別シングルマザーがあまりいらっしゃらない環境のようですね。
    でも、たった一人ではないですね?
    私がいますから!
    気持ちを共有したいっ!て思っていたら、話せる人が出てきます。
    それはゆうさんの思ってもいない人かもしれません。そんなもんです(笑)
    そして、いつでもこの場を利用してください。
    私はそう言う場にもしたいから。
    いつもありがとうございます。