鏡の話

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<この記事を書いた人>

夫を亡くして、なぜだか覚えていませんが夫の使っていた鏡を捨てました。

自分を見るのが怖かったのかもしれません。

私の思い込みかもしれませんが、泣いてばかりいる私を見て育った長男は、いつしか私を含め周りの大人の顔色ばかり伺う子になりました。

もっと私ではなく、自分を見て欲しいということ、人は頻繁に目に入るもの(つまりは自分)を好きになる、というような内容を本で読んだので、鏡張りのダンス教室に入会させ、大きな鏡を購入しました。

いや〜我ながら極端で、スパルタです。

それだけ、長男にはこのことを乗り越えて欲しい気持ち、泣いてばかりの自分を見せてしまった後悔の念があったのでしょうね。

自分よりも人を見てばかり。

ダンス教室でも如実にその癖は抜けず、人の目を気にして上手く踊れない。

先生にも怒られる。

悪循環でした。

今思えば、ダンスも半分以上私がやらせたいということ、私が喜ぶと思って、私に気を遣ってやりたいと言ったとさえ思います。

ダンスの先生の方針や、私の体力的なこと(送り迎えがしんどくなってきた)、息子のモチベーションの低さなどから、ダンスは1年半でやめました。

鏡、鏡と口うるさく言う生活を手放したのです。

今は、自分の好きなことに集中したり、趣味の合う友達ができたり、だんだんと自信がついてきたのか、よく鏡の前でおどけてゲラゲラ笑っています。

自然と自分を見られる時が来るんだな、と思いました。

もっと信じてあげなきゃな、と。

私が夫のことをとてもネガティヴに思っていた気持ちを、息子に投影していたんだと思います。

そんな経緯から、うちに来た鏡ですが、買ってよかったと思います。

嫌でも自分が目に入るから、潜在意識に毎日自分をインプットしています。

インプットするなら、どんな自分がいいでしょうか?

私は、笑った自分がいいですね。

どうか、あなたのインプットしたいものが、鏡に映っていますように。

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