いつまでいい人でいるのか？

若かりし頃の私は、何かと戦うように子供たちを休みのたびにどこかに連れて行っていました。

幸せな家族とたくさんすれ違い、帰宅した時は心折れ泣く日も少なくなかったけど、でも、強くなった。後悔は一つもありません。

意志をごまかしていたあの頃

かつての私は、可も不可もない、なんだか良くわからない人だったように思います。

YesもNoもなんだかいつも曖昧で、一体なんなんだよ！何考えているんだか良くわからない、と言う人間でした。

自分の意志をごまかしていたから、自分でも自分が良くわからなかったんですよね。

夫を失った時に

一体自分って何なんだ？

と言う、哲学めいた想いに囚われていました。

まぁ細かく言えば最近までそれを持っていました。

でも、自分はこれがいい、これが好き、嫌なものは嫌だと伝えるとか、嫌な集まりはとりあえず断ってみるとか、めんどくさいライングループは通知オフにするとか（笑）、時にはサラッと退室するとか、とにかく自分の意志通りに心と言動を「一致」させてみたら、自分が見えてきました。

嫌なことを断れば、人が離れていく？

いや、上等じゃないですか（口が悪い）。

嫌な人と付き合う時間こそ、人生で無駄なものはないですよね。

それなら、一人で上質な本を読んだり、素敵な映画をみたり、それこそ、一人でフラッと旅行に行ったりの方がよっぽどいいと私は考えています。

私はそんな時は一人でお墓参りに行く事も少なくありません。

自分が苦手なことは、誰かが得意だったりもします。

だから、苦手なことにあえて「空気を乱したらいけない」と頑張る必要はない。

結構断ったら断ったで、何となるものです。

仕事だって、1日や2日、自分がいなきゃどうにもならないものなんてないですよね？

同じ仕事でも質を変えることはできる。

大きく言えば、安倍総理でも菅総理でも国は回っているではないですか。

必要とされる人になることは大切です。

自分のできることで役に立つために、頑張るとかね。

でも「断るのは悪いから」と、何でも安請け合いするのは違いと思うんですよね。

自分と相手との境界線をはっきりとさせる。

自分ファーストでいいのです。

子供においてもそう。

そうは言っちゃらんないよ、って時もあるでしょう。

でも外注できたら、頼めばいい場合だってあるではないですか。

それと、お子さんが小さければ、自分のことを自分でする子にしておくとかね。

母としての「こうあるべき」ではなく、「こうであったら自分は楽しい、とか楽だ」と言う視点で考えてみてもいいと思うんですよね。

うちは、洗濯物に至っては、取り込んだ後は個人に任せています。

ひっくり返ったままのパンツは、履く時に自分で戻しています。

着替えの時に友達に突っ込まれるみたいで、時と共に気にするように成長しています。

何でもやってあげるは捨てました（苦笑）。

キッパリすれば、それはそれで何とかなると言うか、何とでもなりますよ。

家族写真を送りつけてくる人には、「今はしんどいです」でいいじゃないですか。

そこで、その人の質がわかるだけ。

時が経って平気になった時に、

あの時はああ言ってごめんね。でも伝えて分かってもらえたから、すごく救われたよ

と、（例えばそう思ったなら）そう言えばいい。

そこで関係が深まるかどうか。

難しかったら、きっと新しい出会いがある、くらいに思えばいいですよ。

楽に生きるためには、ある程度の「明確さ」が必要です。

なんだか疲れるな〜って思ったら、自分はいい人をしようとしていないか確認を。

いい人って、相手にとって「都合の良い人」なだけかもしれません。

 

 

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