父が熱を出して、お薬を出してもらい解熱した、と母から報告があり、ホッとしていました。
もう体調は落ち着いただろうと、父の顔を見にいきました。
いつものように椅子に座っていたし、ぼんやりしてはいるものの、一山超えたのかな、なんて思っていました。
しかし、母に聞いたら、薬を飲むのをやめると熱が上がってしまうんだそう。
抗生剤は何日も飲めませんから、今は解熱剤を使っているとか。
熱があると食欲は一気に落ちます。
父は46キロまで体重が落ちているので、食欲がなくなるのは、まさに死活問題。
かと言って解熱剤を使い続けるのも体に負担がかかっているんだろうなと思うんですよね。
私は、子供が熱を出しても極力解熱剤は使いませんでした。
子供は回復力があるし、抵抗力をつけるためにもなるべく自分の力で熱を下げるようにしていました。
父の場合は体の中にガンがいるわけで、子供のそれとは違います。
どちらにせよ、かなり抵抗力が落ちているんだろうなと思いました。
主治医にはもう、これ以上他の治療のやりようがないと言われたみたいです。
母が私に父の様子を言おうとした時
もう余計なことは言うな
と母に言っていました。やっぱり子供には余計な心配をさせたくないんですね。
結局何も知らないのも負担ですし、母だってシェアしたい。
父が眠った後にそんな話をしました。
やっぱり急に来るのかな・・・なんて母は諦めにも似た表情で言っていました。
なんとなく、日々覚悟はしています。
なんであろうとそれがその人の命の時間。
死んではダメ、と言うのはとても平たいなんと言う薄っぺらい言葉なんだろうか。
父は熱と、ガンと、差し迫る死と、色々なものと戦っているんだなぁ。
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