家のこと

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<この記事を書いた人>

昨日、コリさんの頂いたコメントを受けて、うちの家のことを少し書こうと思います。

うちは夫が思いをふんだんに入れて建てた一軒家です。

いわゆる注文住宅です。

もう、慎重に慎重を重ねて、決めた家なんですね。

家を作っている時は、次男がまだお腹の中にいて、その年は猛暑で暑いなかヒーヒーしながら打ち合わせに頻繁に行った記憶があります。長男は実母に預けていました。

仕方ないですね。

家族の幸せのためですもん。

そんなこんなで、次男を11月に出産、2人の子育てをしながら、荷物を詰めたり、していました。

翌年3月引っ越し。その年は東日本大震災があり、うちにはまだテレビが繋がっておらず、震災の恐ろしさはリアルタイムで知ることはなかった。ただ、夫は帰ってこられなかったな。

そうそう、家のことなんですが、とにかく自分の「マイホーム」を持ったのです。

ものすごく誇りに思っていたと思います。

たくさんの友達を呼びました。私もママ友を呼んだりして「幸せ」ってこう言う事なんだと思っていました。

よく順調ですねと言われました。子供が2人元気が男の子。

マイホーム、夫婦仲良し。

その年の10月夫は亡くなりました。

夫は自分の誇りであるマイホームでお正月を迎える事なく、むしろ喪中で迎えるという。

私の場合は、そんな「幸せ」を実感するピークからドーンと底辺まで突き落とされた感じです。

いやいや、買ったばかりの家、どうすんの?とかその時は思いました。(保険の事などすっ飛んでますからね)

「4人」で幸せに暮らす前提のマイホーム、それこそが辛かった。

新築の家を置いて、実家に逃げ込んで寝てばかりいました。

夫の思いが一番詰まったもの、それが「家」なのです。

そこにいるとね、どうしてって思ってばかり。なんで帰ってこなかったの?って。

家自体が辛い場所になってしまった。

切り替えるのに、一番時間がかかったのは振り返れば家だなぁと思います。

でも、「暮らす」というのは毎日のこと。

暮らし自体、受け入れられたらきっと少しずつ色々なことが受け入れられると思います。

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コメント

  1. コリ より:

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    昨日のコメントで、記事書いてくださってありがとうございます。
    お家は注文住宅だったんですね。それなら思い入れは尚更強いですね。1年しか住めなかったなんて…
    うちは中古マンションを買ってリフォームをしたので、キッチンや洗面所を決めたり壁紙を決めたり、それなりに自分達の思いがありました。
    2人目の出産前までに引っ越しできるように週末はお家のことで時間を割いて頑張って進めてました。なのに、そのお家に1日も住まず…あと1週間だったのに。
    私達も夫婦仲良く、結婚してすぐ妊娠して2人目もわりとすぐできて、お家も買って…トントン拍子で進んでいきました。マイホームで家族4人で、もっと幸せになれるはずだったのに…
    せめて、あと半年でも後だったらと(それでもとても辛いですが)本当にやりきれません。1ヶ月でもいいから、家族4人で新しいお家で一緒に過ごしたかった。
    旦那が亡くなって引っ越しは一旦キャンセルして、お家をどうするかとても悩みました。私も、思い入れが強くて辛かったので。そのまま売るか3人で住むか。
    でも、少し落ち着いてから色々考えた時、父親のことを覚えていない子供に少しでも、旦那の生きた証を残してあげたいと思い、4人で住むはずだったお家に引っ越しすることに決めました。

  2. あおいほし より:

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    >コリさん
    おはようございます。
    そうそう、コメントを頂いて、私は一緒に暮らすことはできましたが、似たようなところもあったので、書かせていただきました。
    こうして描くことで私の着物整理にもつながっているので、とてもありがたいんですよ。
    コリさんのおうちもお二人の思い入れが詰まってるのですね。
    そこに住むことを決めた気持ち、きっとお子さんたちは肌で感じるかもしれません。なんだか落ち着く家だなぁって。
    一緒に暮らすということ、そんな今までは当たり前に来る思っていたことができない、この現状に悲しさや苦しさもありますね。
    一つだけ。でも、生きててふっと守られてるなぁと感じる時がくると思うんです。安心してください。