夫と向き合った10年
夫が34歳の時に亡くし今年で12年、13回忌を迎えます。
こんなに穏やかな時間を過ごせている今日が来るなんて、当時の私は微塵も思っていませんでした。
そもそも、未来なんて考えることができなかったし、何が何だかわからないパニック状態でした。
私がなぜ、13回忌の今日にこんなに穏やかなのか昨日のランチ会でお話しして自分の中で、腑に落ちたのでお話しします。
夫と向き合った12年
1夫の情報をかき集める
変な話、私は鬱になった友達とか、希死念慮を覚えたことのある友達にも色々話を聴きました。
父親を早くに亡くした方にも、話を聞いてもらいましたし、死別シングルマザーのメンターにもたくさん話をしました。
私の知らない世界を知ってる人に教えてもらいました。
夫が当時どんな感覚なのか、私にはさっぱりわからないので、少しでも理解したくて、たくさん教えてもらいました。
夫のことを知る友人にも、夫の話をたくさん話を聴きました。
唯一彼の両親とは、夫のことを語ることはほとんどありませんでした。
それは別に影響はなかったのです。
とにかく胸の内を誰かに聞いてもらっていましたし、彼の側面を知る人から、私の知らない彼の情報をたくさんもらいました。
誰かに悪いとかそういうことは正直二の次で、とにかく色々な人に頭を下げて聞いたし聞いてもらいました。
誰か一人だけに頼るということはしませんでした。
だから、また夫のことを話している・・みたいなことを言われたこともないし、まだ悲しんでいるの?というようなことを言われたこともありません。
何よりも分散して、「情報」として夫のことを知る努力をとことんしていました。
2カウンセリング
私は本当にカウンセラーに恵まれ、カウンセリングで改善した一人です。
精神科には通わず(通うのはいいとか悪いとか思っていません)民間、もしくは自治体のカウンセリングをコツコツと受けました。
月に1回90分、メンタルがひどい時は二週間に1回カウンセリングを受けました。
基本的に対面でしたので、時間も体力も必要。
でも私は、生活が忙しいからとか、お金がかかるがらということはは理由にせず、とにかくカウンセリングで自分と向き合うことを第一に考えて、真面目にカウンセリングにコツコツと通いました。
何年も通いましたし、今も何かあればカウンセリングを受けたらいいと考えています。
先生からも、そろそろ大丈夫、自分でも大丈夫と納得するまで、気持ちを中途半端にせずに向き合ったのが大きかったです。
カウンセリングでは死別のことから派生して、夫のことを思い、紐解き、話を進めました。
夫は家族に対してこういうことを言っていたなとか、逆に周りからはどういう言葉をかけられていたか?も思い出しましたし、それを自分の中で整理していきました。
彼の言葉という点をつなぎ合わせると線になり、それが面になって見えてきます。
そして、何というか彼が私に憑依して、彼がどう感じるかが分かるほどに、彼にとことん寄り添いました。
夫への恩返し
私以上に彼を考え理解している人は、この世にいないという自負があります。
この10年きっと彼の家族より、私は彼のことを考え理解し、受け入れました。
こんなに思われるって本当に夫とって幸せだよな、という気持ちが私の中で満タンになりました。
自分の苦しさのためがスタートでしたが、彼のどこか孤独な部分を満たすために徹底して考えたなと思います。
自分のことを見捨てないでずっと愛してくれると思っていた夫。
生前してもらうことばかり考えていました。
でも、亡くなったあとにはなりますが、私は見捨てず、ずっと愛を注ぐように彼を理解しました。
それがいつしか自分を満たしていて、周りに振り回されない自分になり、気がつけば穏やかな日々を過ごしています。
そして、私の中で一つの決着がついたから、私は夫に対して一区切りをつけることができ、次の段階へ進めていると感じています。
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