隣には誰もいない

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<この記事を書いた人>

今年の春の話。

3月16日息子の卒園式でした。

夫を亡くし、必死で駆け抜けてきた5年間、この園と過ごした日々とも、もうお別れです。

想像ですが、こんな時はきっと夫婦にとって、いろいろ自分たち子育てを振り返ったりする時間を持ったりするんでしょうね。

私には、それを語り合う人は隣にはいなくて、自分の中で、頑張ったな〜と嚙みしめるという感じです。

卒園式にはパパさんもたくさんいらしていて、きっと夫も生きていたなら参加してのだろうな、など考えたりもしました。

アルバムや文集を読みながら、少し寂しいなぁという気持ちになりましたが、口からこぼれ出た言葉は、

まぁ、しゃ〜ないか

だって。

くよくよ考えていたって仕方がない、前に進めない、と心の奥底でもう自己処理済み事項。

なんとなく今日は、その処理済みのものを引っ張り出しておセンチな気分になってしまったのです。

隣には誰もいない。

それでも、ここまでその状況で育ってきて、屈託なく笑う息子がそこにいます。

それこそがまさに現実で、私と子供の人生そのものなのです。

そして、隣で手をしっかりと握る人はいないけれど、私の手には見えない糸が無数に出ていて、たくさんの人とつながっていること、支えてもらっていることを感じるのです。

私は、息子に手をかけてきませんでした。

申し訳ないくらい、手をかけなかった。

でも今は、自分でトイレに行き、ご飯を食べ、一人で寝て、よく笑い、たくさんの夢を持っているのです。

それもこれも、保育園の先生や両親、ご近所の方皆さんが支えてくれたおかげです。

たくさんの感謝。

もう、仕方がないのです。

これが私の人生。

それを引き受けて、生きていきましょう。

楽しく、楽しく。

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