死別ブログをお探し中のあなたに、少しでもお役に立てればと思い記事を更新しております月城真佑美です。
夫とのことを少しずつ、記憶を辿りながら書くことを決めました。
10年も前のこと。
苦しくなることもあるかも知れません。
でもどんなに苦しくても必ず人は立ち直れる。それを信じて私は記憶をたどります。
雨の夜
夫に「今日は帰ってきて」と言った日、彼は帰ってきませんでした。
子供たちは実家にいて、私だけが一人家にいました。
夜になっても帰って来ない。
連絡をしても電話に出ない。
メールも鬼のように入れました。
暗くなって一人。とても不安でした。
そのうちに外は雨。
夜だから暗いけれど、あの日の外はものすごく暗かったように記憶しています。
私は、心細くて仕方が無かったし、怖くてたまりませんでした。
なぜ帰って来ないの?
なぜ、連絡が取れないの?
電話に出て。
いや、ただ何となく帰って来たくないだけだよ、そんな風にもう一人の自分が慰めていたように思います。
きっと明日、ふらっと帰ってきて、流石に私は彼に激怒する、そんなことを想像しながら、いや思い込もうとしながら過ごしていました。
あんなに不安な夜はありませんでした。
どこで、何をしているの?
そんなことをグルグルと思いながら、私はいつの間にか眠っていました。
信じなきゃダメ。
彼を信じなきゃダメ。
一晩中、外は雨が降っていました。
10月にしては、冷たい、雨。
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