死別してから立ち直る順序

スポンサーリンク

<この記事を書いた人>

スポンサーリンク

自分に合った順序を見つけましょう。

死別をすると時間が止まったような感覚になります。

周りは動いているのに、自分だけが止まっている。

遺されても生きていかなければいけないから、焦る気持ちもあるかもしれません。

私は何もできないのに「パパの分まで」と意気込んで突っ走ろうとしました。

しかし、順序を教えてくれた人がいました。

「今は頑張らなくていい」と言ってくれた人がいました。

だから私は、その順序の通り進んで、時間がかかりながらも立ち直ることができました。

その人それぞれに合った順序というのがありますが、基本的な段階があるので知っておくと自分の見通しができるでしょう。

キュープラー・ロスの「悲しみの5段階」

ドイツの精神科医であるキュープラー・ロスが確立した「悲しみの5段階です。

死を宣告された本人や家族の精神的段階ですが、死別後も通じるので、知っておくと自分を客観視するのに役立ちます。

否認

私を否定し、受け入れない段階です。

死を受け入れられず、部屋を「全く」片付けられないや、帰ってくると信じるなどです。

怒り

なぜ自分だけがこんな目に遭うのかとか、もっと優しくしていれば死ななかったのでは?と自分に憤りを感じたり、逆に亡くなった夫に関して、私を不幸にして、と怒りを爆発させることです。

取引

私が死ぬので彼を生き返らせて、とか、なんでもするので彼を生き返らせてと神様に縋るような段階。スピリチュアルにハマりやすい時期でもあります。

抑うつ

何をしても夫が亡くなった事実はかわらない、苦しさから逃れることができないと感じると、希望をなくして、鬱状態になります。

何をしても楽しくない、集中できない、などの時期です。

受容

悲しみを感じながらも、死を受け入れて、日常生活を送れるようになっていきます。思い出を穏やかに振り返ることができるようになります。

順番通りにいかず混在するもの

受容、つまり死を受け入れて前向きに生きることをゴールとするならば、そこまでにこの段階を繰り返しながら進んでいくということを覚えていきましょう。

夫の死を穏やかに受け入れられた時間を過ごせたと思っても、急に怒りが爆発することもあります。

行きつ戻りつしながら、「自分なりの受容」というものを目指せばいいのです。

私はなぜこんな気持ちになるのだろう?と不安に思う必要はありません。

大切な人の喪失体験の心理的負荷は大きいから、研究され、理論が確立されたのです。

喪失体験をした後、理論が頭に入っていれば、今自分がどの段階か理解できます。

自分が自分でないような「自分がおかしい」と自分を疑う時間を少しでも減らすことができます。

立ち直るには自分を信じる力が柱です。

自分を信じるということは、夫も含め他責にせず、かといって自分を責めすぎずに自分でやり抜くこと。(全てを自分でこなすのではなく、人に頼ることも含みます。)

いつも通りにいかなくて当然だし、大丈夫だと思い始めたときに気持ちが落ちるのも当然。

この5段階がいつも私たちの未来に混在しており、それを乗り越える度に濃度が薄くなる感覚です。

知っていれば、予測できますから戸惑いも軽くなります。

自分を信じてね。

パートナーを亡くした方のカウンセリング

当事者として、寄り添ったカウンセリングをいたします。

お申し込みはこちら

↓クリックして応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ

コメント