母子父子自立支援員に話を聞いて来ました
家族を亡くすと、必ず行くところが自治体の窓口。
そこでどんな人に出会うかは、正直運次第。
大きく傷つく人もいるでしょうし、とても救われた人もいるでしょう。
私の経験談
私は、各種手続きをするために、死亡届を出しにまず自治体の窓口へ行きました。
そこで、ベルトコンベアに乗せられるが如く、あっちへ行け、こっちへ行けと言われるがままに手続きをした事をを覚えています。
相手は、こちらの心がズタボロであろうと淡々と事を進めます。
変に同情されるよりはよかったのかもしれませんね。
最終的にたどり着いたのは、「ひとり親」の部署。
そこで窓口対応のから私にかけられた言葉は「シングルマザーってたくさんいますよ」でした。
今となってはただの事実で、慰めようと思って言った言葉だと理解できます。
でも、私にっては、なりなくてなったわけじゃないシングルマザー(誰しもがそうかな?)。
しかも死別です。
当時の私にとって、なんの救いにもならない言葉でした。
私はこの瞬間、自治体は相談するところではなく、ただ淡々と手続をする場所と確定してしまったのです。
10年経って
10年経った今、私は自治体のひとり親の部署の方と仕事をしています。
仕事を通じて、色々な支援策が用意されているのに、うまく利用してこなかった自分に気がつきましたし、使わない手はないと思う良い支援があることを知りました。
私は改めて自治体相談とはなんぞやを解明したくて、自治体の相談に申し込み、「母子父子自立支援員」の方とお話をして来ました。
自治体の使い方
自治体は「助けを求められたら、一緒に探します」と言うスタンス。
向こうからゴリ押しして、あなたを救わなきゃいけないという使命感(?)はありません。
ただ、広く色々な方が救える施策というのを用意して待っています。
だから、困っているなら、まず困っていると言ってくださいというのが、向こうの姿勢です。
私のように、
となったら終了です(笑)。
とにかく困ってますので、何かしら私を救ってもらえる手立てがないですか?という合図を出さないと、救えるものも救えません、とのこと。
至極当然と言えば当然です。
ネットワークも活用
手続の段階で当時思っていたのは、分業だからたらい回し!めんどくさい!でした。
でも、逆を考えれば、それだけ色々と自分を救ってくれる部署が各所に配置されているという事です。
保育園や学校でも、ちょっと辛いと思えばすぐに相談、逆ルートで自治体の窓口に繋がる可能性があります。
自治体の窓口に繋がれば、その先にいる母子父子自立支援員に繋がるはずです。
なので、地雷ではないですが、自分の生活内に救いのチャンスが埋まっているかもしれないという事です。
自分から情報を拾えるか?
また、ひとり親になったら各自治体で利用できるサービス一覧を紙ベースで渡されているはずです。
冊子になっている場合もあるでしょう。
これに目を通して、これって一体なに?どんなサービス?と疑問を持ってほしいとのこと。
そして、やはりそれを聞きくアクションを取ってくれという事です。
正直ひとり親になりたてのあの時は、そんなもの渡されても、文字を読む元気すらなかったです。
元気が出てきた時には、頭はフル回転で子育てと仕事で一杯でした。
でも、どんなサービスがあるかは把握しておくと万が一の時役に立つ場合もあります。
情報は入れておきましょう。
行政から民間へ
基本的に納めた税金で行なっているサービス。
市民のために還元できるものを用意して、より良い生活ができるように準備だけ(言い方・笑)はしています。
それを自分がうまく利用するか、拾えるかが肝になると言う事です。
そして、行政では賄いきれない場合は民間のサービスも一緒に考えるとのことでした。
人に相談する事は、自分の視野を広げる事。
自分の思い込みで見つけ出せない情報も、見つかる可能性もあります。
自分でこなせてしまう人へ
なんでも自分でこなせてしまう、もしくは、自分一人で頑張らなきゃいけないと思い込んでいる人、私のようにもういいと諦めている人は、人に甘えていいと言う許可を出す事からかもしれません。
自治体としては、とにかく少しでも合図を出してくれ、と伝えたいみたいです。
私は死別に特化した利用施策はないかを聞きに行きました。
でも、話は大幅に逸れ、あれもしてるこれもしてると、今ある施策をプレゼンされました。
用意は色々しているよ、だから、言ってくれよと言う思いがすごく伝わってきました。
甘えられるツールを多く持っておく
自治体の接客(?)も10年で大きく改善されているそうです。
だから、一度あれ?と思う対応をされても、何か困ったら改めて相談に行く事も視野に入れてください。
(おそらく人も変わりますし、)その都度自分の悩みも変わりますので、今まで目に止まらなかった施策を教えてもらえる事もあります。
私自身も、今回お話しを聞きに行き、利用したい施策が見つかりました。
それ話している何気ない会話の中で見つけてもらえる場合もあります。
窓口は平日の限られた時間しか利用できず、働くシングルマザーの利用のしずらさも感じますが、何か困ったら自治体も一つの相談場所として入れておくといいでしょう。
何より困ったら、必ず助けてと言える自分でいましょう。
助けを求めていいし、助けてもらうことは恥ずかしいことではないという意識を持って欲しいです。
今何もできない自分を感じていても、必ずいつか自分が手助けをできるようになった時に返せばいいのです。
一人で頑張りすぎずにいきましょう。
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