死と温もり
夫と死別した後に、よく泣きながら赤ちゃんの子供たちをハグしていました。
あのときはそれでとても救われていたのだろうと思います。
温もりというのは癒しになります。
それは、冷たくなりもう元に戻らない夫を目の前にした現実を突きつけられた経験があるからかもしれません。
夫の葬儀まで私たちは引き離され、夫は冷所保存をされていました。
それは致し方ないことではありますが、冷たさというのは心も冷たく凍らせていきます。
生きることは温かさ、温もりを感じることなのかもしれませんね。
生きている限り感情が高ぶれば熱くなり、寂しいと思え温もりを求めます。
それもやはり至って自然なことであり、生きている証です。
動物の温もりから感じる癒し
今年の夏休みに、乗馬体験をしました。
馬に触った瞬間「暖かい…」と言葉が漏れました。(馬の体温は37度くらいだそうです。)
その温かさに「気持ちがいい」と自然に感じました。
馬に乗って少し走る体験をして、馬に自分の指示(思い)が伝わっていると感じることができたことは本当に感動体験でした。
この勢いで入会をしようと思いましたが、次男の気持ちを動かすことができず、一旦保留です(苦笑)。
兎にも角にも、ふれあいというのは、本当に癒し効果があるということを体感できた時間でした。
我が家はペットを飼っていませんが、旦那さんを亡くしてからペットを飼われた方もいらっしゃるし、もともとペットがいて癒されている方も多くいらっしゃいます。
ペットのお世話や躾等の大変さもあるかもしれませんが、それ以上に死別からの癒しがえらえることもあるでしょう。
「生きているもの」からの温もりや癒しのパワーは素晴らしいですね。
我が家は私のキャパを考えてペットは飼わないと決めていますが、動物とのふれあいで自分だけでなく、子供の癒しにも繋がることもありますので、心が埋まらないという時に、ペットを飼うのも一つの方法かと思います。
人とのふれあい
死別の辛さのあまり人とのコミュニケーションが極端にしんどくなることもあるでしょう。
普段ならなんてことない会話であっても、全てが詮索されるような気持ちになったり、人との会話についていけないくらい思考が止まってしまったような感覚になるかもしれません。
その時は少しそういう場と距離を置き、なるべく心を休ませることが大切です。
会話というより、自分の心を整理するという意味でも、自分が一方的に話のできるカウンセリングを使うことも一つ方法です。
死別直後は自分の心がぐちゃぐちゃになった状態なので、そこを整理するという意味でも対自分との会話をどのようにするのかを意識してください。
(もちろん活発に人と関わることが性に合うならば、そうしてください。)
自分に合った自分の労り方を認識して、自分が満たされてくると自然に関わりを求めることも生まれてくるでしょう。
その時に、依存ではない人との関わりができるようになるといいですね。
人と関わることで傷つくこともありますが、その反面、人の温かさというものも感じる可能性も高まります。
人生において辛い経験をしたからこそ、感じられる本当の温かさ、優しさは見抜けますよね。
それを体験できたら、次に自分が誰かにその温かさを送ることもできます。
辛い経験を乗り越え、本当の温かさを知っている人は真の強さを持つことができます。
あなたは本当の強さを持っている人。
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