案外休日の都心のど真ん中はひと気が無くて、静かで過ごしやすい。紅葉も進んで来ています。
憧れのNさん
私が、死別して一番最初に出会った死別シングルマザーは、ひとり親の就職相談センターの相談員のNさんでした。
私は本当にラッキーで、彼女に出会ったことで、早い段階で死別シングルマザーのロールモデルを持つことができました。
いつか彼女のようになりたい、と思ったのはいつからなんだろう?
彼女の力強く前に進む言葉は、いつもいつも私の憧れ。
彼女に認められたい、彼女に褒められたい。
その想いで私は突っ走って来れたのかもしれません。
何かあるたびに、彼女の元に駆け込み、道筋を見出し、素直に従ってきました。
そして、今の私があると言っても過言ではありません。
ただ一つ、従わなかったこと。
私が今の職場に声をかけられた時、職種をガラリと変えることに彼女は躊躇していたように思います。
子育てに例えるなら、私はその時「初めての反抗期」のように、彼女の勧めてくれたキャリアを捨てて、今の会社に入りました。
その半年後、急に辞めると言う知らせが入り、彼女に会うことなく、電話でお別れをしました。
私は、その時仕事に満足していましたし、やりがいを持って過ごすことができていました。
だから私は、これが私にとっての彼女からの巣立ちだったんだろうと、そう言い聞かせていました。
でも、なんだかね、ふとした瞬間に思い出すんです。
会いたいなぁ・・・って。
会って、今の私の話をしたい、少しで良いから褒めて欲しいなーって。
その想いが最近度々わき起こるんです。
思いは届く
週末、私が電車に乗っている時に、電話がかかってきました。
普通なら出ないのに、なぜか私は電話に出たんです。
虫の知らせってやつでしょうか。
そうしたら、
お久しぶりです、Nです
と、懐かしい声が聞こえました。
正直信じられず、
本当に嬉しいです、どうしよう、ずっと会いたいと思っていました。
と、愛の告白でもするような言葉がどんどん溢れて止まらなくなりました。
Nさんは単発でお仕事に復帰されたと言うのです。
私は自宅に帰ってから、すぐに電話を掛け直し、年内にお会いすることをお約束をしました。
これだから人生は面白い。
生きていたら、こう言うことは本当に起こるんですよね。
憧れのNさん。
想いは届く。
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