無理やりにでも出かけたこと

スポンサーリンク

<この記事を書いた人>

夫が亡くなった翌年、家族で温泉に行ったことを思い出しました。

確か、夫が亡くなって2ヶ月くらい経った頃。

その頃は、まだ私の生きて行く道筋すら不確かで、実家に引きこもり泣いたり寝たりの毎日。いったいその頃何をしていたのかやっぱり思い出せません。

1月の初めに、確か母の提案で温泉に行くことにしました。

子供もまだ小さいのに、ちょっといいホテルを取ってくれたんですよね。

行きしな、途中1席だけ別のところの席が空いて、私だけがその席に座りました。

そこで、シクシク一人で泣いたことも覚えています。

1月の初め頃だったので、そのホテルのお庭は雪景色。

子供達は喜んで遊んでいたと思います。多分、妹が一緒になって遊んでくれたのかなと思います。

食事はどうしたとか何をして過ごしたのか、全く覚えていないのですが、その時温泉に入ったことは覚えていて、それがとても浄化になったように思います。

温泉には「効能」が表示されていることも多いですが、心に対してもそれはあるように感じました。

何だか少しホッとして、疲れが取れて、半歩であっても前に進めたかなって。

いつもの環境から抜け出すこと。

それは一緒に過ごしていた両親にとっても必要だったのかもしれません。

自分だけでは考えもつかない発想を、両親なりに考えてしてくれたんだと思います。

いつもと同じ毎日だと、それが辛いとずっと変わらず抜け出せないような、もっともっと悲しい気持ちになるところを、少し無理してでも環境を変えてみる。

そうすると、同じ状況が永遠に続くことなんてないということを思い出せます。

いつか、必ず状況は変わっていく。

自分が「変わる」と信じれば変わっていくものです。

「今」の日常を変えたければ、一旦そういう日常を抜け出してみる。

私は、あの時引きこもって泣いていることの方が楽だったけれど、今思えば無理やりにでも引っ張り出してくれた両親に感謝しています。

パートナーを亡くした方のカウンセリング

当事者として、寄り添ったカウンセリングをいたします。

お申し込みはこちら

↓クリックして応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 家族ブログ 死別へ

コメント

  1. エリー より:

    SECRET: 0
    PASS:
    いいご両親ですね。娘を想う親心。涙が出ました。

  2. 田中 真弓 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >エリーさん
    いつもコメントありがとうございます。
    久しぶりにこの記事を読み返しました。
    とても懐かしいです。
    そうですね、ピンチの時に親のありがたさが身にしみて感じた思い出です。
    コメントくださったことで思い出しました。
    ありがとうございます。